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第106回薬剤師国家試験 問158解説(理論問題:薬理)

第106回薬剤師国家試験 問158解説(理論問題:薬理)

問題文

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問題文

解答

2,5

解答選択までの思考

1:前駆細胞から骨芽細胞への分化促進が作用機序なので、破骨細胞は関与していません。

3:骨のエストロゲン受容体は刺激することで骨形成が促進されるので誤りです。

4:エルカトニンの作用部位は破骨細胞なのでこの時点で誤りです。

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休憩

追記事項

ビスホスホネート製剤について

成分名から見分ける:~ドロン酸

ビスホスホネート製剤は第一選択薬です。破骨細胞にのみ作用するため、「骨形成」のワードは全く関係ありません。エチドロン酸のみ食間投与。他の医薬品は起床時服用です。

カルシトニン

カルシトニンの成分名はエルカトニンが試験ではよく出てきます。ひっかけはカルシトリオール(活性型VD製剤)です。

カルシトニン製剤は骨吸収抑制作用を持っていますが、適応は骨粗鬆症における疼痛で、通常これだけで骨粗鬆症のコントロールは行わないません。

作用機序は破骨細胞のカルシトニン受容体に作用し骨吸収抑制です。カルシトニンの分泌はしません。