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第106回薬剤師国家試験 問160-161解説(理論問題:問160薬理、問161薬物治療)

第106回薬剤師国家試験 問160-161解説(理論問題:問160薬理、問161薬物治療)

 

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症例

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問160

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問161

問160解答

2,3

 

問161解答

3,5

 

問160解答選択までの思考

シルニ「ジピン」→Caイオンチャネル遮断!以上です!2,3選んで終わりです!

私の場合は時間を薬剤に回す必要があったので、受験時は本当にこれでマークシート塗りつぶしに行くと思います。

2:アンジオテンシンⅡAT1 遮断→ARB→「~サルタン」

4:α1遮断→「~ゾシン」orウラピジル

5:β1遮断→「~オロール」

 

問161解答選択までの思考

1:来院時の血圧しか症例で記載がないので、家庭での血圧は不明です。選択肢としては選べません。

2:LDLは確かに高いですが、二次性高血圧としては腎障害やクッシング症候群等があります。血漿レニン活性、血漿アルドステロン濃度、血中カテコールアミン濃度が正常だから、これは当てはまらないですね。

3:とりあえず肥満は血圧上昇の原因になりうる、というより生活習慣はいつでも見直したほうがいいので困ったら選んでいいです。

4:制限するのはナトリウムです。カリウムは積極的に摂取するべきですね。

5:心胸郭比が50%より高いと心肥大ですね。

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休憩

 

追記事項

妊娠中の患者さんに選択される高血圧治療薬

妊娠中の患者さんにも一部の高血圧の治療薬は適応があります。

妊娠20週未満:アルドメット(一般名:メチルドパ水和物)、アプレゾリン(一般名:ヒドララジン塩酸塩)、トランデート(一般名:ラベタロール)

妊娠20週以降:アダラート(一般名:ニフェジピン)