第106回薬剤師国家試験 問163解説(理論問題:薬理)
問題
解答
3,5
解答選択までの思考
1:オキシメテバノールは麻薬性鎮咳薬なのでβ2刺激薬ではないです。β2刺激薬は「~オロール」が骨格名です。
2:ジスルフィド結合(S-S結合)を切断する去痰薬は一般名に「チル」が入ってるかブロムヘキシンです。カルボシステインはムコタンパク質中のジスルフィド結合を切断しないので誤りです。
4:関係が逆です。ブロムヘキシン→アンブロキソール(活性代謝物)です。後半部分は正しい内容です。
5:~フィリン(キサンチン誘導体)の一般的な記述です。
特記事項
オキシメテバノール
アヘンアルカロイド系の鎮咳薬です。構造中にモルヒナン骨格が見つかります。
適応:以下の呼吸器疾患に伴う咳嗽
用法:1回2㎎、1日3回(増減)
カルボシステイン
カルボシステインはシステイン系薬剤の構造中のSH基がカルボキシメチル基に置き換わった化合物です。喀痰中のスルホムチンやフコムチンの濃度を低下させ、シアロムチンを増加させます。